膝の痛みの原因
慢性と急性
膝の痛みでお困りのかたには、長く患っているひとと、最近痛みが気になるといった初期のひとがいらっしゃいます。
長く痛みが続いている場合、膝関節の内部に慢性炎症が生じている可能性が…。
「関節の内部の炎症は、なかなか治まらない」
というのは、聞いたことがあるかもしれませんが、血液やリンパの流れが制限されているので本当に治りにくいんです。
初期の痛みは
慢性炎症ではなく、まだ痛み始めて間もない場合は、適切なケアをすれば回復しやすいです。
でも…
- 転んでしまった
- 運動で捻った
- 長時間の無理な姿勢
などで膝に大きなストレスが一気にかかった場合は、経過が浅くても炎症が起こっている可能性はあります。
膝の痛みの原因は?
膝が痛くなる原因の多くは、
太ももの筋肉の硬さ
です。
太ももの筋肉が硬く緊張していると、その端っこである膝の周りに痛みを感じるようになる。
これが、膝の痛みの最初の原因であることが、とっても多いんですね。
硬さを比べる
もし今、膝に痛みを感じているとしたら、ちょっと太ももの筋肉の硬さを左右で比べてみましょう。
太ももの前側、内側、裏側を押しながら左右の脚を比べてみると、
痛みの出ている側が硬い
のではないでしょうか?
太ももの筋肉は、そのほとんどが膝の周りにくっついているので、引っ張られ続けるうちにその付着部に痛みを感じるようになるんですね。
腰が原因の膝の痛み
膝に問題がない
「膝が痛いんです…」
と来院される方のなかには、いくら調べても膝に問題がない場合があります。
そんなときは、腰を丹念に調べてみると原因が分かることがあります。
神経根が傷んでいる
腰の骨の隙間が狭くなっていて、そこから出ている神経(神経根)が圧迫されていることで膝に痛みを感じるという方が、一定数いらっしゃいます。
実際は圧迫されていなくても、狭くなっていることで神経に栄養が行き届かず、神経が弱っていたり、炎症を起こしている。
これが神経根症状による膝の痛みです。
膝を楽にするセルフケア
ストレッチがオススメ
膝に痛みを感じている場合、まずは病院にいって検査してもらいましょう。
そのうえで、膝に問題がないと診断してもらった。
けど!
膝は痛い…
というときは、太ももの筋肉をストレッチしてみましょう。
硬い筋肉を見つけよう
まずは、ご自身の太ももを触って硬くなって緊張している筋肉を探してみましょう。
ストレッチの目安
もし硬い筋肉が分からないときは、コチラを参考に。
- 膝の正面が痛い…太ももの前側をストレッチ
- 膝の内側が痛い…太ももの内側と裏側をストレッチ
- 膝の外側が痛い…下記参照
膝の外側が痛い場合、太ももの外側が硬い場合がありますが、ココはストレッチが難しいです。
なので、次の項の筋膜リリースをしてみましょう。
ストレッチの前に筋膜リリース
ストレッチの前に、筋膜をはがしておくといいですよ。
筋膜とは筋肉を覆っている膜。
ソーセージに例えると、ソーセージの中身の肉が筋肉で、包んでいるソーセージの皮が筋膜です。
硬くなっている筋肉は、筋肉と筋膜がひっついていて滑りが悪くなっていることが多いです。
そうすると、ストレッチをしても効果が半減…
ですから、ストレッチ前に筋膜リリースをしておくと、筋肉を傷めず、膝にも負担が軽い状態でストレッチできます!
また、膝の外側が痛いケースだと、そもそも太ももの外側のストレッチが難しいので、この筋膜リリースがオススメです。
どこの家にもある
【100均ハンガー】
を使って手軽にだれでもできる方法ですので、下記の動画を参考に、ぜひおためしください。