「夜になると痛みが強くなるんですけど、どうしてでしょう?」
これはクライアントさんからよく聞かれる質問のひとつ。
昼間はそんなに気にならなかったのに、夜になると膝や腰、肩が痛くなったり、胃の調子が悪くなったり、頭が重くなったり。
これ実は、
自律神経
が深く関わっています。
痛みや不調が強くなるタイミングをよく観察していると、そこにヒントがあります。
- 家に帰った時
- 風呂から上がった時
- 寝る前
これに共通するのは、リラックスしているということ。
自律神経には
- 交感神経
- 副交感神経
の2種類があるのですが、昼間に働いているときは交感神経が優位になり、夜になってリラックスしているときは副交感神経が優位になります。
交感神経は戦闘モード。
神経を張り巡らして緊張状態にしておいて、いつでも走ったり逃げたり戦ったり、身体を活動に適した状態にしておくのです。
そんなとき、
「痛いなぁ」
「重いなぁ」
「やる気がでない」
なんて言ってられないので、痛みや不調などは感じにくくなっています。
ところが、夜になって副交感神経が優位になると、ダメージを受けた身体を修復するのに適した状態に変化します。
血管を広げて、筋肉を緩めて、損傷を受けた場所に血液を集めて修理が始まる。
すると
ズキズキ
とした痛みを感じます。
これは悪くなっているのではなく、修理のために血液が集まっているので、その拍動を強く感じるということ。
結果的に痛みは感じていても、身体はしっかりと修理をしてくれています。
ですから、夜になって痛みが強くなるのは悪いことではなく、むしろ身体が回復していることが多いのです。
多いのですと書いたのは、必ずしもそうではないので、まずは病院などの専門家に診てもらってください。
そのうえで、重篤な問題はないのだけど、夜になると痛みが強くなるパターンは、さきほどお伝えしたように自律神経が関わっている可能性が高いです。